スラップ奏法が世に出てきてから40年ぐらいになります。
マーカス・ミラーやフリーやマーク・キングやビクター・ウッテンやロバート・トゥルジオやフィールディーなど、
各ジャンルに合った多数のスタイルが確立されています。
もちろん、私も高速スラップや、ロックな手数の多いスラップサウンドは好きなのですが、
私は、スラップ奏法の基本は、ラリー・グラハムのスラップスタイルだと思っております。

ベースの一番重要なグルーヴとボトムを学ぶには、ラリー・グラハムのスラップ奏法が生まれたキッカケから学ぶのがいいと思います。
以下の動画で実演しております。
ラリー・グラハムの若い時の話
ラリーグラハムは十代の頃、母親とバンドを組んで、夜のクラブで演奏していました。
母親がペダルベース付きのオルガン、ラリーはギター、他にドラム、歌はメンバーで交代で歌っていたようです。
ある日、母親のオルガンが壊れて、ベースの音が出なくなったため、ラリーはベースを弾くようになったそうです。
そのうちドラマーがいなくなって、母親と二人で演奏していたようですが、
ドラムが無いので、それを補うために、
まずダウンビートのバスドラの音を親指で叩く、

そしてバックビート、二拍目と四拍目のスネアの音を人差し指で弦を引っ張って弾く。
こうする事で、リズムとボトムの両方を表現することが思いついたそうです。
以下の動画でラリーグラハムが実演しながら説明しておりますので、ぜひご覧ください。とてもカッコいいです。
4分ぐらいからヒストリーが始まりますが、全部見た方がいいです。
この動画からわかることは、表現力の高さ、音量の差の大きさ、グルーヴ感の鋭さです。
その3つに共通して大事なポイントは、力強くパワフルに叩くこと。
ラリーグラハムの若い時代の機材は、今時ほど良くないでしょう、弾く力で補わなければ、良い音は出ないです。
強く出せなければ、弱く出すのもできないです。
そして、グルーヴは、拍の打点の鋭さで生まれます。
私のブログ001、003でも書いてますが、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
強く、はっきり、ふにゃふにゃ弾かない(これ超重要!!)
力強くシャープに出す。
これを心がけて練習してみてください。
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